- 単純作業が多すぎて、評価につながる業務に取り掛かれない
- 毎日残業で、家族との時間を取りづらい
- プロジェクト全体の生産性を向上した
こんな悩みを解決します!!
業務効率化は、すべての会社、部署、社会人にとって共通の課題です。
業務効率化を達成するための手段として、単純作業を自動化することがあげられます。
自動化ツールは有料、無料のものが数多く存在しますが、自部署の作業に適したツールが見つからないこともあります。
業務効率化を確実に行うために、自部署の業務やニーズに合わせたツールをPythonで作成することをオススメします。
本記事では、Pythonを使って自動化ツールを自作する方法を5STEPで解説します。
自動化ツールのメリット・デメリットや、Pythonを使用する理由も紹介します。
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⇒ これで決まり!Pythonオンラインスクール おすすめ3社を厳選!
自動化ツールの自作
業務を効率化するには、自動化ツールを導入することが有効です。
自動化ツールを自作する際は、メリット・デメリットをよく理解する必要があります。
メリット
- コスト削減
- 業務に特化した機能開発
- 自分のペースで開発・改良可能
デメリット
- プログラミングスキル必須
- 開発時間・労力が必要
- 動作保証・サポートなし
メリット
コスト削減
自動化ツールを自作することで、外部ソフトウェアのライセンス料やサブスクリプション費用を削減できます。
長期的には、自社で管理できることが財務上の利益につながります。
業務に特化した機能開発
自部署の業務プロセスやニーズに完全に合わせたツールを開発できるため、効率性と生産性を大幅に向上させることが可能です。
市販のソフトウェアではカバーしきれない特定の要求も満たせます。
自分のペースで開発・改良可能
自作ツールは、自分のスケジュールやタイミングに合わせて開発や改良を行うことができます。
必要に応じて機能追加やバグ修正が可能で、柔軟な対応が魅力です。
デメリット
プログラミングスキル必須
自作ツールの開発には、適切なプログラミングスキルが必須です。
スキルが不足している場合、学習の時間も必要になり、開発が難航することもあります。
Pythonの基礎知識は、こちらの記事で紹介しています。
⇒【Pythonとは】初心者が気になる学習メリットをわかりやすく解説!
開発時間・労力が必要
自動化ツールをゼロから開発するには、相応の時間と労力が必要です。
短期的にはムダなコストと見なされることもあり、他の業務への影響を考慮する必要があります。
動作保証・サポートなし
市販のソフトウェアと異なり、自作の自動化ツールにはプロフェッショナルなサポートや動作保証がありません。
問題が発生した場合、自分自身で解決策を見つける必要があります。
自動化ツール自作の判断
判断基準
作業を自動化したいと考えたときに、何でもかんでもツールを自作していいわけではありません。
自動化ツールを自作する際には、下記のことを考えて、自作する判断をする必要があります。
- 業務改善効果の大きさ
- 開発にかかる時間・労力
- プログラミングスキルの有無
業務改善効果の大きさ
自作ツールが業務をどれだけ改善し、効率を上げるかを考えます。
大きな改善が見込まれる場合は、投資する価値があります。
例えば、毎日数時間かかる作業が数分で完了するようになるなど、明確な効果が期待できる場合です。
開発にかかる時間・労力
ツールを作るのにどれだけの時間と労力が必要かを考えます。
短期間で開発でき、すぐに業務改善の効果が得られるならば良いですが、長期間かかる場合は、その間の業務への影響も検討する必要があります。
プログラミングスキルの有無
ツールを作るために必要なプログラミングスキルが自分やチーム内にあるかどうかを確認します。
スキルがない場合、学習にかかる時間や外部の開発者に依頼するコストも考慮する必要があります。
ツール自作に適した業務 例
- 単純作業
- 繰り返し作業
- データ量が多い業務
単純作業
簡単で単調な作業は自動化に最適です。エラーが少なく、時間を大幅に節約できます。
例えば、自動ファイルのリネームやディレクトリの整理など、ルーチンで単純なファイル管理作業もPythonで簡単に自動化できます。
繰り返し作業
毎日または定期的に同じ手順を踏む作業は、自動化することで一貫性と効率を確保できます。
例えば、ソーシャルメディアへの定期的な投稿、メールマーケティングのためのメール送信など、定期的に行うマーケティング活動の自動化が可能です。
データ量が多い業務
ビッグデータの分析やデータベースの管理など、大量のデータを扱う業務は、自動化によって処理速度と精度を向上させることができます。
ログファイルの解析や、複数のデータソースからの情報統合といった、大量のデータを扱う分析作業も自動化に適しています。
ツール自作に不向きな業務 例
- 判断が難しい業務
- 技術的な難易度が高い
- 市販ソフトや専用ソフトの使用が必須な業務
判断が難しい業務
専門知識や状況判断が求められる業務は、自動化することが難しいです。
例えば、顧客からの複雑な問い合わせ対応などです。
技術的な難易度が高い
特定の高度な技術や知識が必要な業務は、自作ツールの開発が困難で、専門的なソリューションが望ましい場合があります。
市販ソフトや専用ソフトの使用が必須な業務
既に市場に出ているソフトウェアが業界標準となっている場合、そのソフトウェアを使用する方が合理的です。
例えば、会計ソフトウェアや特定のデザインツールなどです。
自動化ツール作成をPythonでやる理由
出典:Python公式サイト
自動化ツールを作成するためのプログラミング言語はPythonがおすすめです。
他にも業務効率化、自動化を行う方法として、VBA(Visual Basic for Applications)やGAS(Google Apps Script)といったプログラミング言語も候補になります。
しかし、Pythonを取得したほうがファイル操作や画像処理など様々なことに対応できますし、下記のようなオススメする理由があります。
- 簡潔で読みやすい構文
- 豊富なライブラリとフレームワーク
- 広範なコミュニティとサポート
簡潔で読みやすい構文
Pythonの構文は非常に簡潔で読みやすく、プログラミング初心者でも理解しやすいです。
これにより、コードのメンテナンスやチーム内でのコード共有が容易になります。
豊富なライブラリとフレームワーク
Pythonは、データ分析、ウェブスクレイピング、GUI開発など様々な目的のための強力なライブラリとフレームワークを提供しています。
これにより、多種多様な自動化タスクを比較的簡単に実装することができます。
広範なコミュニティとサポート
Pythonは世界中で広く使用されており、膨大なオンラインドキュメント、フォーラム、チュートリアルが利用可能です。
困ったときに助けを求めやすい環境が整っています。
自動化ツールを自作する手順 5STEP
STEP1 自動化したい業務を明確にする
ニーズの特定
日々の業務の中から、自動化したい業務プロセスを明確にします。
自動化によって解決したい問題や達成したい目標をリストアップします。
自動化によって生じるリスクや課題があれば洗い出す。
プロセスの分析
自動化したいプロセスが現在どのように行われているのかを細かく分析し、ステップごとに分けます。
各ステップで必要な入力と、そのステップの出力が何であるかを理解します。
プロセスの分析結果はフローチャートとしてまとめると、プログラム作成時に役立ちます。
STEP2 開発環境の準備をする
ライブラリの選定
自動化したい業務内容に応じて、最適なPythonのライブラリやフレームワークを調査します。
例えば、ウェブスクレイピングならBeautifulSoupやrequests、ウェブブラウザの自動操作ならselenium、エクセル操作ならOpenPyXL、画像処理ならOpenCVなどがあります。
初心者向けのチュートリアルやサンプルコードを探しておくと良いです。
ライブラリについては、こちらの記事で紹介しています。
⇒Pythonライブラリを紹介!インポート方法もわかりやすく解説!!
開発環境の準備
Pythonのインストールと、開発環境の構築を行います。すでに環境が整っている場合は、問題ありません。
自動化に必要なPythonのライブラリのインストールを行います。
ライブラリの管理をしやすくするために、仮想環境を使用することもオススメです。
開発環境の構築については、こちらの記事で解説しています。
⇒【初心者必見】失敗しないPythonの始め方マニュアル!インストール方法をわかりやすく解説
⇒【初心者向け】Python開発に最適なVSCodeの導入方法を3ステップで解説!
STEP3 プログラムを作成する
プロトタイプの作成
STEP1で行ったプロセス分析に合わせて、ステップごとに簡単なプログラムを作成していきます。
ステップごとのプログラムを再利用可能な関数やクラスに分けることで、保守しやすい構造になります。
テストとデバッグ
プログラムが正しく動作するかを小さな部分からテストします。pytestなどのテストフレームワークを利用すると良いです。
問題が見つかった場合は、デバッグを行い、問題箇所を修正します。
余裕があれば、実行速度の改善やリソース使用量の削減など、必要に応じて最適化を行います。
STEP4 自動化ツールを実際に運用する
業務での運用
製作した自動化ツールを実務で使用します。
エラー発生に備えて、最初は運用範囲を限定することが重要です。
エラータイミングがわかるように、プログラムの処理経過に関するログが残るようにすると、後で便利です。
使用するデータは事前にバックアップを取っておくことも必要です。
ツールを共有するときは「PyInstaller」を使用して、実行ファイルを作成すると便利です。
PyInstallerについては、こちらの記事で解説しています。
⇒【PyInstallerの使い方】Pythonで実行ファイルを作る方法をわかりやすく解説!
ドキュメントの作成
使用方法、設定方法、コードの概要など、ツールのドキュメントを作成します。
他の人がコードを理解しやすくするために、プログラム内のコメントを丁寧に書きます。
STEP5 保守改善をする
ユーザーフィードバックの収集と改善
実際に自動化ツールを使用してもらい、ツールの機能や操作性、バグに関するフィードバックを収集します。
必要に応じて、機能の追加や改善を行い、自動化ツールの完成度を向上していきます。同時にドキュメントの更新も忘れずに行います。
自動化ツールを自作する初心者向けアドバイス
小さく始める
最初から複雑なツールを作ろうとすると、うまく動作しないことが多いです。
簡単な作業から自動化を始めて、徐々に複雑な作業へと進んでいきましょう。
プログラミング基礎を学ぶ
Pythonの基本的な文法やプログラミングの基礎をしっかりと学びましょう。
オンラインのチュートリアルや教科書が役立ちます。オンラインスクールを受講することもオススメです。
ライブラリを活用する
Pythonには豊富なライブラリがあります。
特に自動化に関しては、seleniumやpandasなどのライブラリが非常に便利です。
エラーハンドリングを学ぶ
プログラムは予期せぬエラーが発生することがあります。
エラーメッセージを読み解き、適切に対処する方法を学びましょう。
エラーメッセージ自体で検索すると解決策がすぐ見つかることがあります。
コードの再利用を意識する
一度作成したコードは、他のプロジェクトでも再利用できることが多いです。
汎用性の高いコードを書くよう心がけましょう。
ドキュメントを読む習慣をつける
公式のドキュメントやAPIのドキュメントを読むことで、機能や使い方を正確に理解できます。
初めは難しく感じるかもしれませんが、読むことに慣れることが重要です。
コミュニティを活用する
壁にぶつかったとき、一人で悩んでいても解決策はなかなか見つかりません。
Pythonや自動化ツールに関する疑問は、経験者に聞くのが手っ取り早いです。
定期的にコードを見直す
自動化ツールをいくつも作成していくうちに、新しい知識が得られたり、新たな視点が得られたりします。
過去に書いたコードを定期的に見直し、改善していきましょう。
コードにはコメントをつける
時間が経つにつれて、コードに関する記憶が薄れていきます。
1年後の自分が見ても理解できるように、コメントを残しましょう。
業務効率化に向けた自動化ツール アイデア
Pythonでは様々な業務、作業を自動化することができます。
Pythonで作れる自動化ツールのアイデアは次のようなものがあります。
- ファイル名一括変更
- 画像サイズ変更
- ディレクトリの一括整理
- Webスクレイピングによるデータ収集
他にも様々なアイデアを合計53種類紹介していますので、参考にしてください。
⇒【初心者向け】Pythonで作れる自動化ツールの具体例アイデア5選【業務効率化】
⇒【ファイル操作】Pythonで作れる自動化ツールの具体例アイデア10選【業務効率化】
⇒【画像・音声・動画】Pythonで作れる自動化ツールの具体例アイデア13選【業務効率化】
⇒【Webマーケティング】Pythonで作れる自動化ツールの具体例アイデア11選【業務効率化】
⇒【事務作業】Pythonで作れる自動化ツールの具体例アイデア9選【業務効率化】
⇒【生成AI】Pythonで作れる自動化ツールの具体例アイデア6選【業務効率化】
自動化ツール自作での注意点
自動化ツールを自作する際、いくつか注意点があります。
- 開発に時間がかかりすぎる可能性
- 期待通りの機能が作れない可能性
- セキュリティ対策が不十分な場合、情報漏洩などのリスクがある
開発に時間がかかりすぎる可能性
自動化ツールの開発には想定以上に時間がかかることがあります。
事前に時間とリソースの計画を立て、期限を設定しましょう。
効率化を目指しているのに、開発に過剰な時間を費やしてしまうと本末転倒です。
期待通りの機能が作れない可能性
計画段階での要件定義が不十分だと、期待した機能を実現できないことがあります。
開発前にしっかりとした要件定義と仕様書の作成を心がけましょう。
また、開発途中でのフィードバックを取り入れることも大切です。
セキュリティ対策が不十分な場合、情報漏洩などのリスクがある
自動化ツールには機密情報を扱うことも多いため、セキュリティ対策は非常に重要です。
データの暗号化、アクセス制御、エラーハンドリングなど、セキュリティ面での配慮を怠らないようにしましょう。
不十分なセキュリティは、情報漏洩のリスクを高めるだけでなく、企業の信頼性にも影響を与えます。
Q&A
Python初心者が自動化ツールを作る際に、最初に学ぶべきことは何ですか?
まずはPythonの基本構文(変数、ループ、条件分岐など)を学ぶ必要があります。
そのあと、自動化に必要なライブラリの使い方について学びましょう。
自動化で使用するライブラリは何ですか?
ライブラリの一例を紹介します。
データ処理:NumPy、Pandas
ファイル操作:os、pathlib
メール送信:smtplib
Webスクレイピング:BeautifulSoup、Selenium
画像処理:OpenCV、Pillowおすすめの学習方法は何ですか?
オンラインスクールでの学習がオススメです。
スクールについてはこちらの記事で紹介しています。
⇒【2024年2月】Pythonオンラインスクール おすすめ3社を厳選!
おすすめ書籍
まとめ
本記事では、Pythonを使って自動化ツールを自作する方法を5STEPで解説しました。
自動化ツールは、業務効率化に有効な手段です。
Pythonを使用すれば、様々なツールを作成することができるので、ぜひ挑戦してください。
自動化ツールのアイデアで悩んでいる人は、こちらの記事を参考にしてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
ご意見、ご感想があれば、コメントを頂けるとうれしいです!!